「七十二候」

「春夏秋冬」季節は四季であるというのは単なる固定概念です。
四季の中にはさらにそれを六分割にした「二十四節季」という考え方があります。
これは「立春」や「春分」や「立夏」や「夏至」といった有名な名称で表現されます。
しかし季節を表す名称はそれだけでは終りませんで、なんと「二十四節季」をさらに三分割した「七十二候」という各気候に応じた自然の特徴が記述され名称があります。すなわちこの「七十二候」によれば、季節は五日ごとに変化するのです。

例えば4月10日は「清明」の次候にあたり、「鴻雁北」(雁が北へ渡っていく)という季節になります。
そして4月15日は「清明」の末候にあたり、「虹始見」(雨の後に虹が出始める)という季節になります。


そう、季節は五日ごとにやってくるのです…。


そうやって考えると、確かに季節は確実に進んでいますし、特に毎日散歩やジョギングを繰り返す私にとって、自然の特徴を五感すべてで感じることができます。風が温かくなった、筍が美味しい季節になった、カエルの鳴き声がそろそろ聞こえる、楓の木々に新しい生命の息吹が宿っている、桜の葉が地面に落ちて桜餅とおんなじ匂いがする、等々…。


季節が五日ごとにやってくる。
こうして毎日を過ごすとなんだがとても充実した気分になることができます。
明後日ぐらいにはそろそろ虹が始めて見えるでしょう。
今月も20日なれば、葦が芽を吹き始め、30日には牡丹の花が咲く。
5月になれば蛙が鳴き始め、蚯蚓が地上にはい出る。



これから温かくなる季節ですね。

七十二候、要チェックです。

http://www.fuchu.or.jp/~okiomoya/72kou.htm