第15回鯖街道ウルトラマラソンまであと9日…。

来る5月16日(日)に鯖街道ウルトラマラソンに出場致します。鯖街道ウルトラマラソンとは福井県小浜から京都出町柳までの全長76キロに及ぶ山道や峠を駆け抜ける大会です。昔、魚介類が豊富に捕れる若狭国から京の都へ新鮮な魚介類を運搬するための物流ルートで、一番多かった魚介類の種類が鯖であったために鯖街道と呼ばれています。昔の人は鯖の入った桶を背負ってこの街道をひたすら京都へ向かったわけですが、このウルトラマラソンは鯖の入った桶を背負わなければならないというルールはありません。制限時間内にゴール地点である出町柳に無事に帰ってくることができればそれでもOKの大会です。

私がこの鯖街道ウルトラマラソンに出場することを決めたのにはいくつかの理由があります。もともと生涯100レースを目標としているひとりの市民ランナーの私にとって、ウルトラマラソンへの出場は多少無謀なところもあるかもしれません。しかしながら、初めて出場した大会である山中湖ロードレース(ハーフの部)からちょうど4年間が経過しました。この4年間という時間を自分がどう過ごして、そしてこれからマラソンやトレーニングといったジャンルに対して、自分がどう付き合っていくのかを考える上で、この時期に未知の世界の距離にチャレンジすることに決めました。また年齢的にも体力的にもウルトラに初チャレンジするのであれば、この時期しかないと思ったのも事実です。

またこの鯖街道のレースを選んだ理由として、ウルトラマラソンといってもいろんな大会がありますが、私にとって鯖街道を走るというのは、単純に「お家に向かって帰る」という方向感であることがあげられます。長い距離、険しい山道、きっと大冒険のレースとなるでしょうが、結局はお家に帰らないと冒険は終わらないので、だとすれば、走る道がお家への帰り道になる大会を選べば、苦しい時の底力になるのではないかと考えたからです。どっちにしろ山を越え、峠を越え、お家に帰るしかないんだから…。

今回ばかりは完走できるかどうかすらわかりませんが、でも精一杯の準備はしてきたつもりです。連休も毎日のように登山を繰り返してきましたし、何よりもその山での経験が苦しい時の自信につながってくれればと思っています。きっとこの鯖街道のレースは私にとって転機となるレースになるでしょう。どっちにしろ苦しくて過酷なレースになることは間違いないので、できるだけ楽しんで最後は笑顔でゴールすることを目指したいと思います。

さぁ、16日は頑張るぞ!