『人情(ありのままの情感)』。

polepole_tea2010-11-08

『人情』ものすごく素敵な言葉ですね。なんといっても響きがいいです。決して情景が浮かぶ言葉ではないのですが、なぜか人の温かさや正直さといった優しい語感に包まれた不思議な言葉です。さて辞書でこの「人情」を紐解きますと、大きく2つの意味がありますね。
ひとつめは、人間の自然な心の動き。人間のありのままの情感。
ふたつめは、人としての情け。他人への思いやり。
さて皆さんはきっとこのふたつめの意味で理解されている場合が多いのではないでしょうか?私もそうでした。文字どおり情け、人としての情けであり、他人を思う心。「人情味のある人だ」そうやって表現される人はだいたい思いやりの厚い方です。しかしこの『人情』にはひとつめの意味にすごく深い情感が隠されていますね。そもそも「人情」とは「人間の自然な心の動き」なわけです。そうです、すでにお気づきの方もいらっしゃると思いますが、「他人への思いやり」は「人間のありのままの情感」であり、本来人間が持っている自然な心の動きなのです。そう、まさに「性善説」です。人は生まれながらにして「他人への思いやり」を「自然な心の動き」として持っている。素晴らしい言葉ですね。だから人は酒を飲むのです。酒を飲んで、自然な心の動きで、ありのままの情感で、また手酌で酒を飲むのです。その理由はもうおわかりですね。

この「人情横丁」に夜のネオンが灯されているからです。。。