歌物語(薬師丸ひろ子)

先日、NHKのSONGSで薬師丸ひろ子さんの番組を見ました。私が小学生の頃はまさに角川映画全盛期でありまして、子供ながらに大スターである薬師丸ひろ子さんの存在はずっと知っていたし、いまももちろん知っているアーティストであります。でもこの方の歌の魅力にたいへん残念ながら今まで気が付くことができませんでした。36歳になって、SONGSを見て、やっと気が付くことができました。

そしてさっそくこの『歌物語』を購入しました。そうそうたるメンバが楽曲を支え、素晴らしい歌ばかりなのですが、やはりこのアルバムの主役は薬師丸ひろ子さんの表現力豊かで特徴的なあの歌声です。もちろん歌であるわけですが、なんだかこう、女優のセリフのような抑揚や情景があって、ゆっくりとそして優しく僕たちの心を包み込んでくれます。

ずっと前から知っていたのに、どうしてこの人の魅力に気が付かなかったのだろう。こんなに素敵な曲を届けてくれる人であることにどうしていまさら気が付いたのだろう。きっとこの歌声の持つ魔力、そして歌と向き合う真摯な気持ちを理解するのに30年ほどかかったのかもしれません。


デビュー30周年を記念して発売されたアルバムです。この時代のこの歌が僕は大好きです。


−以下、歌詞カードより抜粋−

30年の月日を改めて振り返り
歌というたくさんの素晴らしい宝物を作家の方々に提供して頂いたことに、私自身感動いたしました。
その中から今、この時に、もう一度皆さんに届けたい歌を、全ての作品から選びました。
歌がみなさんの心の中に入って、人生の思い出になって
歌を聴いて瞬く間にその時代にタイムスリップして下さったら嬉しいです。
そして皆さんの大切な物語に花を添えられれば尚、幸せです。

薬師丸ひろ子


歌物語

歌物語