駄菓子の王様。

polepole_tea2011-06-10

小学生、それも低学年の頃の話です。近所の公園の近くに駄菓子屋がありました。学校が終わるってしばらくすると、自然と友達が集まってきて、メンコとかベーゴマとかがはじまる感じでした。中でも行列ができる盛況ぶりを発揮したのが筋肉マン消しゴムのガチャガチャです。地区によって違うでしょうが、私が育った学区ではウォーズマンアシュラマンの希少価値が高かったです。「あいつアシュラマン出しよった、すげーぜ」みたいな噂が学区内を駆け巡りました。そいつは上級生から奪われないようにアシュラマンのキンケシを靴の底に隠して帰っていきました。
あ、本題忘れてた、駄菓子の話題やったわ。駄菓子とひとえにいってもいろんな駄菓子がありますが、王様を決める上で重要なことは極めて公平性かつ透明性であることです。なお、なぜ王様を決めるのかはここでは論じません。
さて公平性を担保するために10円の部、20円の部、30円の部とカテゴリを分けます。なぜなら低学年の私は母親から50円以上持たされた記憶がないからです。百円玉を見たのは高学年に入ってからです。500円紙幣(若い人知らんやろー)を初めて財布に入れたときはめっちゃ緊張したわ。それで初めて友達同士で外食したのが王将のやきそば(当時280円、安っ)です。
あ、本題本題。10円の部の王様はやっぱりダントツに「うまい棒」ですよね。次に「チロルチョコ」とか「蒲焼さん太郎」が来ると思うけど、やっぱり「うまい棒」が抜きん出てるわ。低学年の頃は何味にするのかめっちゃ悩んだけど、大人になってみたらすべての味を入手することができます。そうです写真のように。。。
20円の部が実は一番難しい。なぜならば、人気商品がひしめいているからです。まず「どんどん焼き」、これは外せない、たまに入っているピーナッツがたまらない。そしてやっぱり「きゃべつ太郎」、「玉葱さん太郎」このツートップは健在やと思うし、そこに「もろこし輪太郎」が食い込んでくる感じ。あるいはジャンルの違う「ねり飴」これもかなり楽しい。割り箸をこねくり回すとどんどん色が変わっていくあの駄菓子の楽しみを低学年の私に提供してくれた。
次に30円の部。ここはずばり「ビッグカツ」。これでしょう。唇がアブラでギトギトになって帰宅したらよく母親が拭いてくれた。「あんた何を食べてきたんやさ」。ふと考えると当時の母親は今の私よりも全然年下です…。
結局20円の部の王様は決まらないままですけど、駄菓子のこと考えていたら、当時の母親の優しさを思い出して胸が温かくなりました。。。