先を読む頭脳。
親友に薦められて読んだ一冊です。
羽生さんについては大ファンで。
15年ほど前に公開対局を見学にいきました。
この表紙の表情も。
本当によく見る仕草です。
この本は羽生さんと。
将棋が好きな認知科学者と。
同じく将棋が好きな人工知能科学者の。
3人の共著で構成されております。
将棋というあまりに奥の深い世界で。
常にトッププレイヤーであり続けるために。
羽生さんはどうやって先を読んでいるのでしょうか。
「読み手の記憶や瞬発力は20歳がピークであった。」
羽生さんはこのような名言を残しております。
ではなぜ今もなおトップであり続けるのか?
それは『大局観』であると。
『大局観』とは。
一部の局地的なせめぎあいにとらわれず。
全体の善し悪しを見極めて。
自分がどの程度有利あるいは不利なのか。
勝負どころかそうでないのか。
どのような対策手段があるのか。
全体を見極めて判断する能力。
こう解釈できます。
すなわち。
数値やレベルでは計り得ない。
これまでの対戦の積み重ねや。
体験したことの生き字引的な要素や。
失敗の数々から学んだことや。
非常に奥行きのある立体的な能力であります。
これはまさに経営の帝王学であります。
同時に、生きていく上で常に意識せねばならないことであります。
今日の訪問や明日の会議や。
そういう局地的なせめぎあいはさておき。
日々の中で『大局観』を身につけようと意識しているかどうか。
ですから。
『先を読む頭脳』とは。
日々の中で養っていくものであります。
本当に大切な気づきや。
生き方を教えてくれる素晴らしい本と出会いました。
これはかなりオススメです。
- 作者: 羽生善治,松原仁,伊藤毅志
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2009/03/28
- メディア: 文庫
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